小さい頃から、野球を見るより、サッカーを見て育ちました。
いろんなワールドカップを見てきたけれど、今回の南アワールドカップ、日本、よく頑張りました。
見ていて、とっても気持ちが良かった。
日本のサッカー、いいですね。サムライ魂です。
これからもっと暑い夏が来るのに、心のどこかで今年の夏が終わってしまった感じがするのは、私だけでしょうか?
さて、今日はこの街の名物パスタを紹介したいと思います。
(他の街では見たことがないので・・)
カラブリア州はイタリア料理でも珍しく、唐辛子を使った辛い食べ物が多い場所です。
このパスタ、見た目はちょっと、ギョっとしますが、赤ワインのコクと、チーズのまろやかさ、そして最後に唐辛子の辛さが順番にくる、名物パスタ。

赤ワインでパスタを茹でるので、こんな赤ワイン色になるそうです。
このレストランに来ると、必ずシモーネはこのパスタをオーダーします。
最初は、一口味見をするだけでしたが、最近はたまに食べたくなる、一品になりました。
友達が来るたびに、このパスタを食べに行きますが、みんな気に入ってくれました

その他にも、乾燥させたペペローニ(ピーマン)を油で揚げたもの。
乾燥したペペローニは、とっても甘く、油で揚げて、カリっと病み付きになるサックリ感です。

ぜひ家族にも食べさせたいなーと思う、カストロヴィッラリならではの料理です。
去年の結婚式にも、遥々来てくれたマーキィー。
彼女はイタリアが大好き!という美しい日本の女性。
1年に1度はイタリアに行こう、と日々働いている女性。
ガイドブックには載っていないけれど、この辺りも小さくて可愛い町や、美味しい食事、ここならではの文化、歴史、そういうのを出来るだけ案内したいと思っていました。
Mammaの料理でWELCOMEパーティーをし、そして午後お隣のMorano Calabroにお散歩しに行ってきました。
街の入り口に駐車をし、上まで歩くことにしました。
地元の人は、絶対しないけれど、その町を知るには歩かないとですよね?!

公園があったり、噴水があったりしますが、登るの結構ハードです。
ちょっとのぼった辺り。

途中、Convento(昔、修道院で使われていた建物)があり、休憩がてら中を覗かせてもらいました。

壁には古い絵が残っていました。

もう少し登ったところの、街の中心の教会。
ここのクーポラが好きなのですが、今は工事中でした。残念。

どこの町も、道にはおじいちゃん方がたくさん、立ち話をしています。
登っている途中、あまりにもたくさんの人達が、日陰で座って休んでいたので、カメラを向けると・・・。
「一緒に撮ろうじゃないか!」とこのおじさま。
そして冷やかしながら笑っている、おじさま3人。

この写真がとっても気に入ってしまいました

この後、急な坂道が永遠と続き、頂上についた頃は、汗もかき、いい運動になりました。
ちょうど頂上にBarがあり、少し休んでから下山することができて、良かった。
登っているときは、この後下らなきゃいけないこと、考えられないんですね (苦笑)
東京(育ちは埼玉)出身の私は、最初はこののんびりした空気、景色に惹かれました。
どこまでも続くオリーブ畑、オレンジ畑、レモンの木・・・。
けれど時々、日本との生活の差に、落ち込むこともあります。
だってここにいる限り、会社で働くことはきっと難しい。
そんなときは家族に愚痴をもらしますが、ここでの生活は、きっと今の私にはとても重要なこと。
ないものを嘆くより、あるものを楽しもう。・・・言い聞かせています。
イタリア人の間でもよく耳にする話題。
この街の若者の1ヶ月の給料の平均は約800ユーロ
比較的大きい街での平均は約1200ユーロ
金額だけで見たら、もちろん大都市の方がいい。
けれど、家賃も生活費も、こことは比べ物にならないくらい、大都市は高い。
地元にいたら、両親と住むし、家賃はかからない。そういう経済的な理由から、大学を卒業してこの街に帰ってくる子の話を最近はよく耳にします。
この経済危機で、大都市でせっせと働いて自由に使えるお金がないより、地元で親のもとに住み、
少しでも余裕のある生活。どちらを選ぶか。
目立った産業もないけれど、もちろん経済危機もあるけれど、でも何より農業がある。
美味しいものが、新鮮なものが、安く買える。
大都市でエンターテイメントの耐えない街で楽しむ事は簡単。
何も目立った楽しみのない街で、楽しむことは難しいけれど、それが出来たらもっと素敵かもしれない。
長々と、大都市 VS 田舎街 について書いてしまいました。
日本でも同じですよね。重要なのは、『どこに住むか』と言うことより、『どんな生活をするか』ということ。
先日、Rocca imperialeという街にお散歩しに行ってきました。
その名も、『帝国の要塞』

この街に住んでいる、Mimmo(ミンモ)と彼の愛するお嬢さん。 彼は毎朝60キロ以上も離れたこの街から、野菜をたくさんトラックに積め、カストロヴィッラリに売りに来てくれます。
私とシモーネは、Mimmoのお店の常連です。

Mimmo、私とシモーネにとっても親切にしてくれて、店に置いてあっても、お勧めをしないものだと、いつも小声で「明日買った方がいいよ~・・」と、他の人に気づかれないように教えてくれます。
このRocca Imperialeの辺りによくフィッシングをしに行く、と伝えたら、「街の中心には一つしかBarはなくて、そこは俺の弟がやってるんだ。だから、この街に来るときは絶対連絡してくれ!」って、いつもになく熱いMimmo。
山もあり、海もすぐそこ。

街の中心には、たくさんの人。何があるわけでもなく、いつもと同じ仲間とお話をするために、みんな集まるんです。

私もギョっとするぐらいの人に、ビックリしましたが、シモーネも人の多さにビックリしていました。
シモーネとMimmoはそんなに仲良かったの?と思うほど、肩を組みながら歩いていました。 笑。
もともといる仲間を、家族を大事にし、そして新しい仲間を受け入れる器もあり、シモーネと二人で、本当にいい人だね、とつくづく納得していました。
仕事は大事だけれど、仕事で人生が決まるわけではなく、それよりも「どう生きるか」という事の方が大事だと、カラブリアの人から言葉でなく、行動で教えられている、まだまだ未熟な私です。