燃える山、家の近くまで

夏の間、イタリアでは頻繁に山火事が起こる。

原因は様々だが、乾燥していて太陽の日差しが強く自然発火、またはタバコのポイ捨てが理由という。

道路脇の火事ならタバコのポイ捨てが原因ってわかるが、山の人気のない場所での火事って違うだろう。


で、人々の暗黙の了解というかよく耳にするのが、フォレスターレ(森の監視人)などが自分たちで火をつけるという。火をつけ火事になり、消火作業をして(しかも少し時間をかけて)、鎮火するという。

そうすることによって、消火作業の代金が得られるからだと、人々は言う。

私はフォレスターレが火を付けている所なんて見たことないし、それが本当に本当なのか分からないから、いまだに半信半疑。でも地元の人の感覚ではほとんどそう思っている。


でもそれが本当なら、とっても悲しいと思いませんか?

そういう所で余計なお金使う国って、将来どうなるの?と不安になりますよ。


今年の夏もカラブリア北部にあるポリーノ国立公園にて、大きな火事が1週間ほど続いた。
c0171485_1733116.jpg



この国立公園には、たくさんの野生動物が生存しているので、1週間も続いたこの火事で被害が大きかったと思う。


そして昨日、ローマに住む叔父さんとその子供達が夏休みでこの町に帰ってきたので、お庭でバーベキューしようと準備を始めていた。

昼食後、そろそろ始めるか~と意気込み、キッチンに立つと、何やら煙い臭いが。

「あれ~?煙たいよねー。パパがお庭で雑草燃やしてる臭いみたい。」
※現在パパとママは二人で仲良く、マンマの故郷サルデーニャに帰省中


「気のせいかな~」とチャッチャと下準備を始めた。

それでも煙い臭いが続き、外を見ると、何と家の裏山で火事!!
c0171485_17413869.jpg



ベランダに出て様子を見ていると、雪のごとく灰が舞い降ってきた。

こりゃ近い、とびっくりするものの、消火ヘリコプターが何度もやってきて家のすぐ近くは鎮火。

シモーネから「火事が続くなら、お庭でバーベキュー中止しなきゃだよね。お肉の前に自分たちが丸焦げになっちゃうからね。どう?鎮火した?」

「うん、もう大丈夫。夜はバーベキューできると思うよ!」

それでも友達から、シモーネから何度も何度も電話が入った。

「まだ家の反対の裏側は燃えてるみたいだよ!うちのベランダからは見えないから、庭に出てみてみろ!」
※この辺りからかなり命令口調

そして行ってみると、お庭から30mのところまで火が押し寄せていた。
c0171485_1748248.jpg



この煙の中、消化作業の中、バーベキューなんてご法度だね、とお庭で食べるのは中止した。

お料理は準備が出来ていたので、広いおばあちゃんの家でみんなでブッフェ風夕食を一緒にした。

車でおばあちゃんの家に行くまで、びっくりした。

私たちの家の近くだけじゃなく、裏山一体がすべて燃えていた。
主要道路まで30mくらいの距離で燃えていた。
夜空が赤く燃え上がり、灰が町一体に降っていた。

c0171485_17532059.jpg



今まで火事って何度かしか見たことなかったけれど、ここでは毎年何度もこういう火を見る。

この火を見ると、「もののけ姫」のストーリーを思い出す。

自然を大切にするもの人間、自然を壊すのもまた人間なのだ。

そして家の近くには火事を見に来た野次馬だらけだった。

火事を見て笑っているのではないだろうけれど、笑っている人がいたり、その光景をみるとぞっとした。

みんなでバケツ持って協力して消火作業しようよ!と考えるの普通じゃないのかな。


ちなみに今朝はすべて鎮火していました。ご心配なく。


↓クリック頂けたら励みになります!
にほんブログ村 海外生活ブログ イタリア情報へ
にほんブログ村






[PR]
Commented by erieri at 2012-08-25 18:31 x
Yumiちゃん! 火事、大事にならなくて本当によかった!
今年は比較的山火事が少ない年、と言われているけど・・実はパパシデッロでも村の近くで非常に大きな山火事がありました。丸2日かけて消火されたんだけど・・村から見えていた森の一部が見事に丸焦げに(涙
丸3日は村中が煙に包まれていたし、鎮火後一週間が過ぎても焦げ臭いし灰が舞ってて洗濯物を干したくない雰囲気。
なにより、スカレアとパパシデッロを結ぶ唯一の道が閉鎖されたり(今は限定的に通行可能)、今後雨が降ったら落石の危険が増すだろうから・・日常生活に今後も影響が出そうです。

今回の火事の犯人はすでに逮捕されていて、何でも「出来心」だったらしいけど、消火に当たる関係者による放火っていうのも有名だよね><
日当目当てとか言うけど・・少しのお金の為に、森の復活まで何十年もかかるような被害を出してもOKっていう感覚、凄く違和感があります。。

ホント、何事も無くてよかった!
夏が終れば山火事シーズンも終るけど・・まだまだ気をつけてね!
Commented by yumi_nan911 at 2012-08-25 18:49
eriさん♪
パパシーデロも山の町というか山の中なので、3日間煙の中での生活大変でしたね・・。灰も家の中のあらゆるところに入ってくるし、洗濯物もすべて煙の臭い・・・わかりますー!
うちは1日で終わりましたが、3日間なんて耐えられません(涙)
エリさん、おつかれさまでしたー。
パパシーデロとスカレアを結ぶ道、わかります!あそこが通れないなら海に出る唯一の道が使えないんですね・・・。そう山火事になると二次災害もありますから、火が消えてはい一件落着じゃないですよね。
あの山道で大雨が降ったら大変ですね。まだまだ安心できないですね・・。エリさんも気をつけてくださいねー!!
犯人捕まっただけいいですね。放火犯ってみんな出来心って言うけれど、どこから来るんでしょう。草ならいいにしても木が燃えるていくのが悲しいです。
お互い気をつけましょー!!
Commented by Navia at 2012-08-26 19:40 x
とにかく無事でなによりです。おっしゃるとおり山に火をつけて利害を得る人が後を発たたないと聞かされます。資源がない場所で、夏はがんがんbに暑いあの場所で、どうしてそういうことをしてしまうのか、これからの未来はさばくになってしまうのではないかと毎回悲しい気持ちになります。とにかく無事でよかったです。
Commented by yumi_nan911 at 2012-08-26 22:41
Naviaさん♪
実際火をつけているところなんて見た事ないので、大きい声では言えませんが、関係者がやってると耳にしますよねー。
木は育つのにも何年もかかるし、動物だって被害にあうのが本当に悲しい気持ちになります。
実際消防隊員も携帯いじったり真剣な面持ちの人、あまり見かけなかったです。火事慣れ?しちゃってるのでしょうかー(怒)
Commented by パナッタレ at 2012-08-27 08:24 x
だ、大丈夫ですか!?すぐそこまで迫ってるじゃないですか!

オーストラリアは山火事がお家芸ですが、メルボルンでも数年前に約200人が死んだんですよ。せいぜいメルボルンシティから1時間くらいで行けるような場所。

山火事、「大丈夫だ」と思っていると、またたくまに火に巻かれて、あっけなく逃げ場がなくなるらしいです。

メルボルンにはそこら中に「今日の山火事発生率」みたいな表示もあるんです。風が強い暑い日などは、その表示がハイリスクを示すの。その場合には、林などには行かないに限るっていうのがメルボルンの常識。ほんとうに逃げられなくなるんだって!

気をつけてーーーーっ。
Commented by 長友 at 2012-08-27 14:04 x
びっくり!ずいぶん大きな火災ですね。
日本でも昨日、多摩川河川敷で火災発生して
ニュースになりました。
夏に多いですね。こんなにyumiちゃんちの
近くで火災なんてホントに驚いた。
自宅に延焼しなくて幸いでしたね。
Commented by yumi_nan911 at 2012-08-27 16:09
パナッタレさん♪
もう少し近づいたら逃げなきゃでしたね~。家の周りは裏は山・林ですが、反対側は道路なので、そっちは火がつかないだろうと少し安心してました。
オーストラリアでも山火事多いんですねー。原因は自然発火ですか?
メルボルンのそんなに近くで、200名死亡ってひどい火事だったんでしょうね・・・。「山火事発生率」が注意報で出るなんて、進んでる!
実際イタリアは、ほぼ放火なんじゃないかなってくらい言われていて、それがまたありえないですよ(怒)!!
Commented by yumi_nan911 at 2012-08-27 16:10
長友さん♪
多摩川で火事ですか?事故、放火ですか?
日本も家がほとんど木製なので、火事は余計に怖いですよねー。
今回は大事に至らず良かったです。
でも近い火事はもっと気をつけないといけませんね!
by yumi_nan911 | 2012-08-25 18:12 | カラブリア郷土料理・菓子 | Comments(8)

イタリア、カラブリア州での毎日。イタリア観光地とは違う、南イタリアの生活や美味しい情報など。


by yumi_nan911
カレンダー
S M T W T F S
1
2 3 4 5 6 7 8
9 10 11 12 13 14 15
16 17 18 19 20 21 22
23 24 25 26 27 28 29
30