今までのコト、これからの仕事
2012年 07月 23日
色々書きたいことはあるのに、マニアックすぎるので。
何度か書いたようにシモーネは、石油のプラットフォームやガスのラインなどの建設、メンテナンスを行う潜水士の仕事をしていて、趣味はスピアフィッシング。
そのうえ機械マニア。
木を切る機械、鉄を切る機械、はんだ付け、鉄やステンレスを折る機械を持ち、その上Tornio(伊:トルニオ)という鉄や銅を丸くきったり中に穴を開けたり、マルチプルな機械も購入した。
こんな機械、今まで見たことありませんでした・・
この頃からすでに彼のマニアック度、すべて自分でやりたいの傾向は十分あった。
2ヶ月不在にする仕事も、終わると家に1ヶ月以上いることもあったので、時間があるとこういう機械を使って自分でスピアガンの部品を直したり、人から頼まれたり、前から自分で作る趣味があった。
そんな仕事をしている彼とイタリアでの生活をするにあたって、やっぱり不安もあった。
イタリア語もろくに話せないのに、彼が不在のときどうするか。
そんな理由から、家はマンマとパパの住んでいるマンションの物置として使われていた、屋根裏にシモーネが一人で作った。
そして二人の空間もありながら、シモーネ不在でも完全一人っきりにならない暮らしができた。友達も知り合いも増えて、“何とかなる”生活にもなった。
でもそれは、“何とかなる生活”であって、“何とかしなきゃいけない生活”であった。
イタリアが好きで好きで、憧れて住み始めたわけではなく、私がここに来たのは
“シモーネがいたから”。
1週間や2週間の出張単位で考えられる期間じゃない、2ヶ月。
それはそれは私には長すぎた。2週間までは結構楽しい。友達とも出かけられて、ゆっくりも出来て、マンマもパパもいるし、一人っきりじゃないし。
でもこれからずっとこの生活が続くと思うと、時々息苦しくなった。
子供が出来たら?子育て期間もパパ2ヶ月単位で不在?
日本人の私が出来るフルワークの仕事が皆無なこの場所ではなく、旅行会社で働いていた経験の活かせる都市に移動したい、と本気で言った。
履歴書も送った、面接の日も決まりそうだった。
住所は住んでいるカラブリアで出したけど、仕事が決まれば移動すると。
シモーネも今度ばかりは本気だ、と思ったらしく色々言ってきた。
シ「都市でも一人残して仕事に行くのは余計不安だ」
ゆ「でもそのオフィスで働ければ日本人の同僚だっているし、日本人のお友達も出来る。
その上あの町にはシモーネのおじさんが住んでるじゃない!いざとなったら一人じゃない」
シ「ん・・でも・・・」
のような会話を繰り返し繰り返した。
彼はイタリア国外や国内で仕事をしていたが、結局帰る場所はここなのであった。
そして私を一人で残すのも、ここなら不安が減り、都市なら不安が増える。
そうなら私は日本、あなたは仕事の時はイタリアに来て、終わったら日本に来れば?という、結婚生活解除的な考えも膨らまなかったとは言い切れない・・・これはイラっとした日でも口に出さずに良かったー。
話に話した結果、彼の頭にずっとあった(彼の夢のようなもの)ウェットスーツ製造やフィッシングガンの製造、メンテナンスなどの仕事を始めようと、この決心に至った。
どこも不景気だけど、幸いフィッシング好きが山といるこのエリアには、ウェットスーツ製造だけでなく、スピアガンのような少しマニアックなものを売っているお店もなく、一番近くはプーリア州のターラントまで行かないとない。
その点と、フィッシング仲間の知り合いが各地にいる、潜水士時代の同僚がイタリア各地にいる、働いていた会社のウェットスーツのメンテナンスも任された、そして何よりシモーネがこの仕事が好きだったこと。それが大きな理由だった。
一生続けられる仕事じゃないかもしれない。
でも今の世の中、一生続けられる仕事なんて少ない、と思う。
つづく
いつも明るく過ごしていて性格も優しいし、何も
悩み無くイタリア生活を楽しんでいると思ったけど
色々と思い悩むこともあったんだね。
自分の本当にやりたい仕事が出来ることが一番だよね。
息子も今の所は2回目だし、旦那も2回目の会社です。
でも息子は今、遣り甲斐を感じているかと言えばそれは
違うみたい。
旦那は自分の性格に合ってるようだけど・・・。
yumiちゃんのどうにかなるっていう明るい性格で
きっと二人のこれからも成功するよ♪大丈夫♪
でも、文句も言わず、不安もあっただろうに、その場所から逃げることなく、自分の居場所を確保したYumiは本当にすごいなぁって尊敬しているよ。だから充実した毎日があって、周りの人に恵まれるYumiがそこにいるんだと思う。Yumiが周りの人に恵まれるのは、Yumiが魅力的で素敵だからだね。本当にそう思うよ。続きのお話、待ってます♪
シモーネさん、Yumiさんのことを考えて転職されたんですよね。それもすごいですよ!!愛されてる!!
続きも楽しみにしています。
お久しぶりです!
イタリア生活いいな~ってよく言われますけど、いい事ばかりではないので、そういうことも書かないと伝わらないかなと思い、このたび書きました!
仕事に関してはまだまだ本当に大変なことばかりで、本当にここでやっていけるのか?と1週間に一度はまだ思います(=_=)
でもシモーネと協力して頑張りたいと思います☆
チハル♪
文句は言ってたけどね(苦笑)でも遠くに行っちゃって一人で残されるより、大変でもシモーネのやりたい仕事を二人で協力してできるほうがいいかなと思うから、頑張るよ!
でも出会い運はあると思う!イタリアでもいい人といっぱい会うよー!
素敵な言葉、ありがとね(*^_^*)
日本に比べて、ミラノでも日本の収入のほうがよかったんですかー。
それはきっとNaviaさんの収入が日本の中でもよかったんですねー!すごいです♪ 一般的に見てイタリアより日本の収入のほうが高いですよね。でも生活費はイタリアのほうが低い気がします。家賃も食費も・・。
特に前のシモーネの仕事のときは、心の中では「私は日本で」と思う気持ちが多かったです。一人の時はシモーネの家族とどっぷりだし。
(みんな良い人達なのに、重く感じる自分も嫌だった)
私がいたから転職する気持ちが固まったんだと思います。だから余計に協力しないと!二人で頑張らないと!という気持ちになります♪
というか、シモーネのマニアックさ、超面白い!シリーズ化してほしい。
うちは父が、まるでそんな感じです。趣味の領域をはるかに超えた大工が趣味でして、工房まで持ってるんですよ。しかもちょっとした工房じゃなくて、見てるほうが「そんなに手を広げてどうすんの・・・」とビクビクするほどの規模の工房で、そこに、巨大な木材プレス器とか、イッパツで丸太がぶった切れるおそろしいマシーンとか、いろんなマシーンがあるんです・・・。
本当そうですよー!日本で快適な生活があったのに、その上お洒落なイタリア都市じゃなくてかなり田舎!その上仕事で不在だったので、生活は楽じゃなかったのです。とか言い、シモーネの両親にもかなり優しくしてもらってたんですけどね!
分かります?シモーネのマニアック度!普通じゃないです!尋常じゃないです!私が機械の名前よく理解できないのを利用して、まだ増えてるんですよ・・。
パナッタレさんのお父さんもすごそうですねー!!本当、機械慣れしてない人からみると働いてるというより、戦ってる感じですよね(苦笑)うちも木を切るマシーンありますけど、丸太がぶった切れる感じじゃないです。それすごくおそろしそう!でも安心しましたー。シモーネだけじゃないってのが安心(*^_^*) あくまで趣味でしたからね、今まで。