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イタリア人とバッチョ

バッチョとはキス(kiss)のこと。

カップルや夫婦がする口と口でするキスもバッチョだし、挨拶時など頬を合わせてチュッチュッと音を立ててするのもバッチョ。

2番目の方のバッチョは、挨拶するとき、おめでとうを言うとき、別れるとき、心をこめた愛情を表すときにする。

このバッチョ、特に決まりのようなものがないから、初めのころはドギモギすることが多かった。

というのも…


① 90%以上の人がバッチョを両頬1回ずつの計2回するが、海外帰りやオリジナルを突き通す人は1回のみ。
2回目にいこうとするとき、何か変な空気を感じて、一人で頬を突き出すことになる。(恥)



② 85%以上の人がお互いの右頬からバッチョを始めるが、人により(おそらくサウスポーがいる関係)で左から来られることもある。
自分が右からいっているのに、相手が左から来られるってコトは、危うく口と口でしてしまいそうになったりするのである。(男同士でこういう状況を見るとホロっと笑える)


③ ほとんどの人は頬を合わせて口でチュっと音を出す程度なのに、お年寄りやこれもまた人により実際口を付ける人もいて、ドキッとする。


最初は毎回おどおどしていたし、誰かに出会うと「この人にはバッチョしたほうがいいのかな?それとも今回はしなくていい?」などとも考えていた。そういう風に考えれば考えるほど、なんだかドギモギするもので、あたふたしていた。


日本人はバッチョの文化がないから、慣れてないのが普通だと思う。


両親や親戚がイタリアに来てくれたときも、もちろんシモーネ家族からバッチョを求められる。経験がない両親は見ていて可哀相になるくらい慌てていた。
それもそのはず。


イタリア人(限らず西洋人)は小さい頃からバッチョをされ続け、歩き出したらバッチョをあげ続け成長していくのです。

上手な素敵なバッチョは小さい頃からの経験の元できるのです。

1歳半の姪っ子は今までバッチョをされ続け、今は逆にバッチョをするのが大好き。

「Shana,dammi un bacio(シャナ、バッチョちょうだい)」
とお願いすると、テケテケ歩いてきてチュっときちんと音を立ててしてくれるのです。

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あるとき、↑この写真後、お友達の男の子のホッペにバッチョをしていました。
写真にも撮ったんですが、シャナのパパと叔父のシモーネには不評。(←完璧にジェラシー)

なので、バッチョの前の写真を。

ということで、

上手なバッチョ、1日にして成らず。 完。


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by yumi_nan911 | 2012-08-30 19:35 | カラブリア郷土料理・菓子 | Comments(8)

最近のSimonsub

シモーネと始めたウェットスーツ製造会社シモンスッブ(simonsub)は、工房兼お店である。

工房で働きながらお客さんも来るというカタチでやっている。

お店といっても本当にマニアックなモノばかり取り扱っているため、通りすがりの人が
「ちょっとウェットスーツのマテリアル見せてくれる?」と訪れることはなく、ほとんどが誰々かの紹介、とか友達の友達、そのまた親戚・・・など、マニアの口伝えで成り立っている。

現在はまだウェブサイトが完成していないので・・・雑誌やネットにもまだ広告していない。


それでもびっくりするほど、フィッシングマニアの連携ってすごいのだ。

酸素ボンベを持たないアプネアフィッシングのお店はカラブリアでも少なく、遠い町からも友人の紹介など人づてでやってくる。

それは嬉しいものの、フィッシャーそれぞれ(シモーネも含めて)よく喋る。喋りすぎ。


初めての人なんか、いつからフィッシング初めて、何年前にどこで何を獲って、昨日は○○の近くでXXという魚を見たけど逃した・・・とか、自分のフィッシングに対する愛情、そしてどれだけ優れた腕を持っているかをさりげなく自慢するのである。



ま、それでもお買い上げになれば嬉しいので我慢我慢。


この町にもフィッシング仲間のグループのようなものがあって、以前は町でcaffeをするぐらいの距離を保っていた。


が、しかし。


この町の中心地に近いところにある、simonsubの工房。
みんな来やすいですよね~そりゃ。

外出をして帰ってくると、そこにはフィッシャーマンのたまり場と化していることも。

みんな私が帰ってくるとそれぞれ
「ほら、二人も仕事があるんだから、そろそろ・・・」と動き出そうと見せかけて、次の話題が浮上。

でもここは、鬼妻になりますよ。それじゃ仕事にならん!と。


話好きのイタリア人。
そして特に話の分かる人と趣味の話をするのは特に好き。
その上フィッシング仲間が集まる場所・・・・。

それがSimonsubの工房と化しています・・・。

明日もガンバロウッ!
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by yumi_nan911 | 2012-08-26 18:39 | お仕事 | Comments(10)

燃える山、家の近くまで

夏の間、イタリアでは頻繁に山火事が起こる。

原因は様々だが、乾燥していて太陽の日差しが強く自然発火、またはタバコのポイ捨てが理由という。

道路脇の火事ならタバコのポイ捨てが原因ってわかるが、山の人気のない場所での火事って違うだろう。


で、人々の暗黙の了解というかよく耳にするのが、フォレスターレ(森の監視人)などが自分たちで火をつけるという。火をつけ火事になり、消火作業をして(しかも少し時間をかけて)、鎮火するという。

そうすることによって、消火作業の代金が得られるからだと、人々は言う。

私はフォレスターレが火を付けている所なんて見たことないし、それが本当に本当なのか分からないから、いまだに半信半疑。でも地元の人の感覚ではほとんどそう思っている。


でもそれが本当なら、とっても悲しいと思いませんか?

そういう所で余計なお金使う国って、将来どうなるの?と不安になりますよ。


今年の夏もカラブリア北部にあるポリーノ国立公園にて、大きな火事が1週間ほど続いた。
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この国立公園には、たくさんの野生動物が生存しているので、1週間も続いたこの火事で被害が大きかったと思う。


そして昨日、ローマに住む叔父さんとその子供達が夏休みでこの町に帰ってきたので、お庭でバーベキューしようと準備を始めていた。

昼食後、そろそろ始めるか~と意気込み、キッチンに立つと、何やら煙い臭いが。

「あれ~?煙たいよねー。パパがお庭で雑草燃やしてる臭いみたい。」
※現在パパとママは二人で仲良く、マンマの故郷サルデーニャに帰省中


「気のせいかな~」とチャッチャと下準備を始めた。

それでも煙い臭いが続き、外を見ると、何と家の裏山で火事!!
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ベランダに出て様子を見ていると、雪のごとく灰が舞い降ってきた。

こりゃ近い、とびっくりするものの、消火ヘリコプターが何度もやってきて家のすぐ近くは鎮火。

シモーネから「火事が続くなら、お庭でバーベキュー中止しなきゃだよね。お肉の前に自分たちが丸焦げになっちゃうからね。どう?鎮火した?」

「うん、もう大丈夫。夜はバーベキューできると思うよ!」

それでも友達から、シモーネから何度も何度も電話が入った。

「まだ家の反対の裏側は燃えてるみたいだよ!うちのベランダからは見えないから、庭に出てみてみろ!」
※この辺りからかなり命令口調

そして行ってみると、お庭から30mのところまで火が押し寄せていた。
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この煙の中、消化作業の中、バーベキューなんてご法度だね、とお庭で食べるのは中止した。

お料理は準備が出来ていたので、広いおばあちゃんの家でみんなでブッフェ風夕食を一緒にした。

車でおばあちゃんの家に行くまで、びっくりした。

私たちの家の近くだけじゃなく、裏山一体がすべて燃えていた。
主要道路まで30mくらいの距離で燃えていた。
夜空が赤く燃え上がり、灰が町一体に降っていた。

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今まで火事って何度かしか見たことなかったけれど、ここでは毎年何度もこういう火を見る。

この火を見ると、「もののけ姫」のストーリーを思い出す。

自然を大切にするもの人間、自然を壊すのもまた人間なのだ。

そして家の近くには火事を見に来た野次馬だらけだった。

火事を見て笑っているのではないだろうけれど、笑っている人がいたり、その光景をみるとぞっとした。

みんなでバケツ持って協力して消火作業しようよ!と考えるの普通じゃないのかな。


ちなみに今朝はすべて鎮火していました。ご心配なく。


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by yumi_nan911 | 2012-08-25 18:12 | カラブリア郷土料理・菓子 | Comments(8)
日本人の旅行って西洋人の旅行とは少し形が違うと思う。

休みが少ないから、『できるだけ効率よく短期間で何都市見れるか、いくつ世界遺産が見れるかが勝負』のような旅行会社が出した典型的なパッケージツアーに慣れていると思う。

旅行会社で働いていながら、パッケージツアーが好きじゃなかった私。

普段の生活はセカセカしているので、旅行はのんびり自分のペースがいい。
誰かに焦らされるのは、特に旅行中・休暇中は余計に腹が立つもの。

友達夫婦も海外が長いし、ご主人もアイリッシュだし、のんびりできた。


途中、奇跡的に夕立があり、雨が降ったことに、ご主人ショーンは大興奮だった。

雨が多いアイルランド出身で、UAEに住み始め、雨がまったく降らない生活になったから「雨が恋しい」って。

私は雨が大嫌いだった。

ここでの生活で、雨も悪くない、と思い始めたのはいつごろかな?特に夏場はカラッカラに乾燥するこの場所。そして山火事が耐えないため、「恵みの雨」として喜ぶようになってしまった。

ひとまず、奇跡の夕立があがって、隣町の美しい街モラーノ・カラブロに行った。
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小高い山に所狭しと並ぶ古い家々のある旧市街。イタリア語ではチェントロ・ストーリコという。
どんな街でもチェントロ・ストーリコは必ずあって、街の歴史が集まる場所。


ショーンもカシャッ。
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迷路のような小道を歩くのも楽しいのですが、19世紀始めに住民の多くが北アメリカや南米に移民した事から、過疎化が進み、ちょっと放置されている印象を受けました。

そして旧市街地の頂上にある、11世紀ごろに建てられてノルマンノ・スヴェヴォ城。
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最近は綺麗に整備され、夏場はコンサートに使われるようになりました。
風情があって素敵です。

そしてこの風景。山ですね~
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夜にはノルマンノ・スヴェヴォ城にて、ジャズコンサートがありました。

夏季、ペペロンチーノ・ジャズフェスティバル(カラブリアだけにペペロンチーノ)が各街で行われます。

最近は、ソムリエ協会と組んで、一人4ユーロを出せば、ワインカップがもらえ、好きなだけ地元のワインが楽しめるという、お酒好きにはもってこいのイベントもあります。

ワインをたしなんで、雰囲気のある古城跡でジャズ、なんて珍しくお洒落~。

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ジャズには詳しくない私たちでも、何となく雰囲気に酔っていました(笑)


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ヨーロッパの夜景はこの黄色がかった電灯の色が温かみを出しますね。

雨も降ったことから、涼しい夜でこの夜は気持ちよくぐっすり寝れました。

日本もイタリアも残暑がまだまだ厳しそうですね。
涼しいことを思い出し、乗り越えましょう!


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by yumi_nan911 | 2012-08-21 20:59 | Comments(8)

育った環境のちがい

日本人の私にとってカラブリアの人の生活、知識、常識は「古きよきもの」
そしてその違いを年で表すと日本のマイナス10年はいくだろう。
古いものや昔からの文化を大切にしているという良い意味で。


その例として・・


シモーネの実家を初めて訪れた時、シモーネの子供の頃の写真を見て驚いた。

1歳差の私たちだったが、明らかに1歳以上の差がそこにはあった。

私の小さい頃の写真はすべてカラー写真。特に両親がカメラ好きだったのではなく、普通に一般的にその頃はカラー写真であった。

ところがシモーネの子供の頃の写真(5歳くらいまで)はほとんど白黒写真だった。
カラー写真カメラを持っている人からもらったのだろうか、時々カラーもあった。


この人、年ごまかしてる?


一瞬シモーネや彼の家族を疑った。


他に、普段の会話で、日本のアニメで育った、とかそういう会話になり、「子供の頃何見てた?」という会話で盛り上がった。

彼が見ていたのは、「マジンガーZ」が好きだったという。私は再放送で見たことはあるが、私はまさしくドラゴンボール世代。


この人、年ごまかしてる?


後から分かったのが、当時日本のアニメは日本で放送されてからしばらくしてからイタリアに来ていたそうで、(現在は日本とイタリアのアニメ、ほとんど同時)そこで年齢は近くてもそういう差があった。



そしてイタリア人男性は、簡単な家のメンテナンス、電化製品の修理など専門家に頼むより自分たちで行うのが普通だ。

それぞれの家に簡単な工具があって、とんかちや釘打ち、ペンキ塗りや木をきったり、家の鍵を変えたり、水道管の交換、ガスボンベの交換など、家の男性がするのが普通。


むしろそれが出来ない男性は、ある意味使いものにならない。


もちろんそれを“仕事”としているプロもいるが、よっぽど信頼できる人じゃないと、あまり頼みたくない、という気持ちもはたらくよう。

日本みたいにほとんどの人が誠実に働くとも限らなく、プロだと思って頼んでもひどいことになったり、思ったように出来上がらなかったり、最終的には料金も多く請求されたりと、有り得ないことがここではありえる。


これも興味深い話。

シモーネの妹が出来ちゃった結婚をしたとき、子供を授かった事を始めに知ったのは、マンマ、私、シモーネ、弟アンドレア、そして最後にマンマの口からパパに伝えた。

当時妹はまだ大学を終えていなかったし、いきなりのことでパパは混乱状態だった。
一人でベランダで頭を冷やしてた。
付き合い始めた彼がいるのは知っていた。簡単ではあるが面識もあった。


ベランダから帰ってきたパパが出した言葉、
「どうせぐぎの打ち方もしらない若造が」と。

ここは、釘が打てて、工具が使えてなんぼの世界。


その言葉を聞いたとき、なんとも文化の違いを目の当たりにしたように、すっごく興味深かった。
というか、なんだか少し温かい気持ちになった。昔はそうだったんだろうなぁ、なんて思ったり。


都会で株価なんて気にしている人からすると、何十年前?と思われるかもしれない。


日本だと何でしょう?稼ぎがあってなんぼですかね。


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by yumi_nan911 | 2012-08-02 16:41 | 日々のこと | Comments(12)

イタリア、カラブリア州での毎日。イタリア観光地とは違う、南イタリアの生活や美味しい情報など。


by yumi_nan911
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