私のスオチェロ(義父)
2012年 09月 20日
なので、今回はパパのこと。
出会う前に「シモちゃんのお父さんってどんな人?」と聞くと、
「悪い人じゃないけど、変わってる」と聞いていた。
職業は美術学校の先生、絵描き、その他にも幅広くモザイク細工や、ガラス製品、アンティーク家具の修理など、幅広く対応できる芸術家である。
絵の種類も時代によってさまざま。風景画、宗教画、人物画、技法もよく知らないが様々なのだ。
そんなイメージとシモーネの言葉で、出会う前は「怖い、眉間にしわのよっている人」だと思っていた。
初めてシモーネ家族に会ったとき、イタリア語何も話せなかったとき。
イタリアの文化もよく知らなかったとき。
シモーネの両親のこと、なんて呼べばいいかわからなかったから、すぐに出た言葉、「パパとマンマ」それ以来、ずっとパパとマンマと呼び続けている。
イタリアでは普通、最初は丁寧語でシニョーラ(女性)とかシニョーレ(男性)と使い、親しくなったら名前で呼ぶのが普通。それをいきなり私のマンマとパパにしてしまった。
ここに書き残すとこんな人。
①基本、自分ペース。ペースを崩すって事がない。
そして自分の感覚が他の人でも同じであるはずだと疑わない。
急いでいる時の、マンマの苛立ち半端ありません。そしてマンマがイラーっとしててもそんなことにも気づかなく、満面の笑みでマンマの名前を呼んだりします。
②現実的とは言いがたい、夢見がち。
金欠の時、色んなことに節約している時でも、「週末**行こうか~」なんて誘ったりする。
マンマに一発で却下されるのも恐れずに・・・
③日によって一人で笑い続けている日や、ムッとして一言も発さない日もある。
学校が休みの夏休みは余裕がるのか、口数が200%になり、秋・冬になると木の葉っぱが減るように一気に話さなくなる。
それでもとっても愛情あふれた人で、何かにつけて「おめでとう」と言うときには目をキラキラさせているので、実はとっても優しい人なのです。
小さいころから絵を書くことに目覚め、おやつを買うお小遣いをもらっては、絵の具に費やしていた。
一般的なカラブリアの家庭に生まれ、生活は楽ではなかったけれど、当時高校へ進む人もまれな時代、カラブリアのカタンツァーロの美術学校へ通った。
そして20代前半、単身パリへ渡り、絵描きの修行をしたと。
パリのモンマルトルの丘で、絵を描いていたのだそう。
その後、ミラノで絵描きをしていたところ、サルデーニャ出身のマンマと出会って恋に落ちた。
こういう話、自らしてくれないのがシモちゃんパパ。
パリ・ミラノ時代の話も、この土地から出たことのないパパの友達が自分の夢を語るように、
「ピーノ(パパのあだ名)は言葉は多く語らないけれど、自分の道を決めたらぶれない、まっすぐそれに向かう人」と話してくれた。
そういうところ、シモーネも似ていると思う。
そしてパリの話をパパから聞きたく、「パリにはどれくらいいたの?」と聞くと、
「3年。あ、やっぱり2年半だったかな。ここに書いてあるよ。(自分の絵の冊子を見せてくれた。)」
でも後からチェックすると、どこで経験をつんだって事は書いてあったけど、どこに何年とかそういう詳細は一切書かれてなかった(笑)
旦那だったり、実の父だったら大変だろうけれど、とっても愛情あふれる面白いスオチェロなのです。
ピカソの「アビニヨンの娘たち」を模写したDiodati Giuseppe.
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優しくてSimpaticoなパパという印象でしたよ。1日しかお会いしていないのでわかりませんが。
たしかにこの人が夫だったら、非常に困ったことになりそうだけど、でも私、この人に興味深々!!2枚目の絵、大好き。義父さんに、大好き。って言っておいて!!
秋になると木の葉が落ちるように黙っちゃうの、かなりウケました。マンマは、もとはカラブリアじゃないんだね(どこかに書いてあった気もするが・・・)。サルディーニャってことは、島でしょ?サルディーニャ料理とかはないの??
ところで、パリで絵を描いたりするのって、かならずモンマルトルだよね(笑)。
絵です。
真ん中の絵なんて買いたいくらいです。
普通のお父さんと違うと飽きないですね。
今までに何枚かパパさんの写真を見ていますが
どれも優しそうでほんわかしてくるのですが・・・
怖い時もありますか?
そうですよねーパパ花粉症には毎年悩まされているので、誰かが花粉症ってだけで、助けたくなっちゃうみたいです(笑)あのシーンも笑えましたっ(爆)基本無口なくせに、お客さんがいるのが好きで、一気に感じの良さが増すんです(*^_^*)
押したのですが入ってないみたいですね。
もう一度、改めてコメしてみます。
今までに何枚かパパさんの写真を見てますが
とても優しそうで気難しい写真は見たことないと
思います。
絵がとても素敵ですね。真ん中の絵が買いたいくらいです。
私もこの2名目の絵、好きなんですよ~。パパに言っておきます!!この2枚目のような絵を続けたら、絶対売れると思うのに、よくコロコロ変わるんですよ。人の意見も聞かないのも、まさにパパですよ~(笑)
今はまだ口数があるんですが、そろそろ秋も深まる頃、11月くらいから気難しいパパに様変わりします。
奥さんや子供だったりすると、大変ですよー。話さなきゃいけないことだらけですからね。マンマの苦労も分かります・・・。現実的じゃないってところもね・・・はたから見ると、面白い義父なので私はパパ大好きです(*^_^*)
あ、サルデーニャ料理も奥深いですよ!!マンマあんまり作らないんですが、今度紹介しますね~☆
こんにちは~!!コメントちゃんと入っていましたよ♪♪
私も2枚目の絵、好きなんです!!私の意見を聞いてくれるなら・・・こういう絵を続けて、日本でも売れたらいいな~なんて一人で妄想しています!
イタリアでは11月2日は死者の日と言われていて、日本で言うお盆みたいなんです。11月いっぱい、クリスマスまでは無口を貫くパパ。
怖いことはありませんよっ。少し気難しくはなりますが・・・嫁の私にはいつも優しいけれど、子供や妻だったら大変だと思います。自分の意見も変えないですからね・・・・笑
やっぱり芸術センスが際立ってる人は一般的には変わった人が多いんですよ、きっと♪ とてもステキなオトウサマですね!
私も2枚目の絵好きなんですっ!パパも少しずつ絵を売っていきたいみたいなんですけど・・・生粋の芸術家だから、お値段がね~。私が予想する価格よりもっとで(一枚に対する愛情が違うので・・)、今のご時勢難しいんじゃないかな~とも思います(=_=)
でもいいスオチェロなんですっ(*^_^*)